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注文住宅を建てる際には、どんな家を建てたいかというイメージを固めるところから始まり、入居後にやるべきことまでの流れ・行程があります。スムーズに注文住宅を建てるには、この流れをしっかり把握し、それぞれのプロセスでどのような点に気をつけるべきかを知っておく必要があるのです。ここでは、注文住宅を建てる際の流れを6つのプロセスに分けて解説しています。
注文住宅を建てる計画のスタート地点となるのが「どんな家を建てたいか」というイメージを固めることです。どんな間取りの家にしたいか、外観はどのようにするか、素材はなにを使うかなど、考えなくてはいけないことはたくさんあります。間取りなどを考える際には現在の状況だけでなく、子供の誕生や成長など将来に起こるであろうライフイベントも計算に入れておくことが大切です。
また、建物そのものだけでなく、どんな土地や地域に住みたいかも検討しなくてはいけません。地域の治安の良さや交通機関の利便性、公共機関の充実度、自然の豊かさなど、自分が暮らしやすい土地を見つけましょう。ほかにも、土地の形状もそこに建てる建物に大きく影響するので、建物のデザインと土地の形状はセットで考えることをおすすめします。
人生の中でも特に大きな金額が動く注文住宅の建設を成功させるためには、入念な資金計画を立てることが大切です。
まず、現在の貯蓄額を確認しましょう。そこから、自己資金はどのくらい出せるのか、住宅ローンで月々どのくらいなら無理なく返済できるのかなどを総合的に考えて、現実的な資金計画を立てましょう。また、住宅ローンはどの種類のローンを使うかも重要です。
資金計画を立てる際に注意してほしいのが、費用の内訳です。住宅を建てる際の費用の内訳は、建物代や土地代だけでなく、電気・ガスの引き込みなどの付帯工事費、土地の調査費用や専門機関への申請費、家具代、引っ越し代などさまざまな種類の費用が含まれています。そのため、土地代や建物代などの一部の費用だけを見て資金計画を立てると、後から思いもしなかったような費用が発生してしまうことがあるのです。注文住宅を建てる際の総予算のうち、実質の建築費となるのは70~80%で、20~30%はそれ以外の雑費となります。資金計画を立てる際には、建物代や土地代だけでなく、それ以外の費用も忘れずに計算に入れておきましょう。
建てたい住宅のイメージと資金計画の立案が済んだら、次は土地選びと会社選びです。土地選びと会社選びは注文住宅建設の成否を大きく左右する要素なので、慎重に選びましょう。
土地選びは、どのような環境で暮らしたいかで決めましょう。都市部で便利な暮らしがしたい、自然の多い田舎で生活したいといったイメージをはじめ、予算や暮らしたいエリアをまとめて不動産業者に相談しましょう。
ただし、土地はひとつとして同じ条件のものはありません。そのため、あまり限定的な条件やたくさんの条件を設定してしまうとなかなか土地が見つからないこともあります。土地選びの際にはここだけは押さえておきたいという条件を設定し、それ以外は選択肢の幅を広げるのがいいでしょう。
理想的な条件の土地を探し始めるとキリがありません。そのため、土地を探す際には期限を決めておき、いつまでも理想の土地を探して土地が決まらないといった事態を防ぎます。
希望条件に優先順位をつけることも大切です。あれもこれもと条件を設定していくとやはりキリがないので、ここだけは譲れないというポイントを押さえておき、ほかはある程度妥協することも大切です。
注文住宅を建てるための施工会社には、大きく分けてハウスメーカー、工務店、設計事務所の3つがあります。ハウスメーカーは有名ブランドの安心感と安定した品質、工務店は地域密着型のきめ細やかなサービス、設計事務所は既存の設計にとらわれない個性的なデザインをそれぞれの強みとしています。これらの特徴を把握した上で、自分の理想の住まいを建てるにはどの施工会社が適しているかをよく考えましょう。
いくら優秀な施工会社を見つけたとしても、施工主と施工会社の間で住まいの間取りやイメージが共有されていないとお互いの住まいの完成形にずれが生じ、イメージしていたものとは異なる住まいが完成してしまうことになります。
そうした事態を防ぐために、建築会社が決まったらまず間取りとイメージの共有を行いましょう。もちろん、1回や2回話し合った程度ではこれらのお互いのイメージの共有は難しいので、何回も話し合いを重ねることになります。
注文住宅を建てるためには、見積りの依頼や契約手続きなどさまざまな手続きが必要です。そのため、建築会社が決まったら、そうした手続きの確認をしておくことも大切です。必要な手続きを忘れてしまうと、その分だけ建物の完成が遅れてしまいます。
どの住宅ローンを選ぶかは、まず金利タイプによって分かれます。
住宅ローンの金利タイプには、大きく分けて「固定金利型」と「変動金利型」のふたつがあります。固定金利型は金利が借入時から返済完了時まで固定で変わらないタイプで、フラット35がその代表例です。低金利のときに借りればあとから金利が上昇してもその影響を受けませんし、月々の返済額が変わらないので返済計画が立てやすいというメリットがあります。対して、将来金利が低下してもその恩恵が受けられないのがデメリットです。
変動金利型は金融情勢に合わせて金利が変動するタイプです。5年間は返済金額は変わらず、金利が上昇した場合でも金利上昇は最大1.25倍が上限となっています。
低金利のときは金利を低く抑えられますが、金利上昇の影響を受けるのがデメリットです。
参照元:LIFULL HOME'S住宅ローンの準備ができたらいよいよ施工です。施工中でも地鎮祭や上棟式、近隣の住民への挨拶などやることはたくさんあります。また、施工現場を実際に見に行って自分の家が徐々に完成していく様子を見学するのもいいでしょう。
無事工事が終わったら完成立会いです。施工会社の担当者や工事管理者などと一緒に建物の内外をチェックし、傷や汚れがないかをチェックします。不具合がなければ登記などを行い、引き渡しは完了となります。
入居した後にもやることは残っています。たとえば、入居した翌年の確定申告では、忘れずに住宅ローンの控除申請をしておきましょう。また、場合によっては施工後に完成物件を紹介するオープンハウスの依頼が来るかもしれません。オープンハウスには各種割引やサービスといったメリットがある反面、第三者の見学によるトラブル発生の可能性というデメリットもあるので、よく検討してみましょう。
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