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注文住宅に中庭を作りたい!メリット・デメリットは?

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中庭にも種類がある

コの字型

家をコの字に建てることで、内部にできたスペースを中庭として活用する方法です。近隣からの視線を遮ったプライベート空間を確保できるほか、4方向のうち1方は壁に遮られていないため開放感あふれるスペースに仕上がります。

ロの字型

家を上空から見た時に「ロ」の形になるように、周囲4方向を壁で囲い込んだ中庭です。周りと完全に隔たりを設けたプライベートな空間になるため、人目を気にすることなく過ごせますが、排水や湿気対策には十分な配慮が必要です。

L字型

「コの字型」が中庭の周囲3辺を、「ロの字型」が周囲4辺を囲い込んだ庭であるのに対し、中庭の周囲4辺のうち隣接する2辺に壁を設けるタイプは「L字型」と呼ばれます。壁が少なくプライベート感は弱まる分、コの字型よりもさらに開放感のある中庭となります。

町屋型

「うなぎの寝床」と喩えられるような狭小住宅の特徴を活かした中庭は、「町屋型」などと呼ばれます。近年では狭小地の特性を有効活用した付加価値の高い家づくりに注目が集まっており、細く狭い敷地の中にも中庭を作れるケースがあります。

中庭のメリット

室内が明るくなり風通りもよくなる

中庭を作る際には窓を付けるため、屋内全体に陽の光が差し込んで暖かい雰囲気が作りやすくなります。さらに、コの字型やロの字型など窓の多い中庭であれば、風向きに応じて窓を開ければ室内全体に外気を行き渡らせ、効率的な換気も可能となるでしょう。感染症などの影響から換気の重要性について考える人も多いはず。換気や採光といった観点から言えば、中庭のメリットは大きいと言えます。

プライベート空間を確保できる

「人目を気にせずリラックスできるプライベート空間が欲しい」という理由で中庭の設置を検討する人は少なくありません。建物に囲まれてた中庭であれば子どもが遊び回ったり、洗濯物を干したりしても人目を気にする必要はありません。晴れた日には椅子を出して日光浴をする、家庭菜園をするなど、様々な楽しみ方があります。

安心・安全にアウトドア空間を楽しめる

中庭付きの家は、お子様がいるご家庭であれば子ども用プールを出せますし、ゲストを招いてバーベキューを楽しむことも可能です。外に小さい子どもを連れて行くことに不安を覚える人でも、中庭であれば負担なく子どもを遊ばせることができます。近隣住民に迷惑をかけることなく、充実した時間を過ごしやすいのも嬉しいポイントです。

中庭のデメリット

建築費用が高くなる

上述の通り魅力的なポイントが多い中庭ですが、実際に作るとなるといくつかのデメリットも存在します。まず知っておきたいのは費用面のデメリットです。中庭がない家に比べると、中庭付きの家は多くの壁材や施工が必要になるため、必然的に建築費用も高くなります。中庭付きの注文住宅を検討している方は、依頼先の建設業者に最終的な費用の見積もりを出してもらうことをおすすめします。

土地が広くないと居住スペースが狭くなる

次に土地の問題です。前提として、中庭を作ればその分だけ屋内のスペースが狭くなるため、十分な居住スペースと中庭を両立させるためには十分な土地が必要です。狭い土地に無理やり中庭を作ろうとすると、部屋が狭くなり住みにくくなるだけでなく、業者によっては施工許可がでない可能性もあります。あくまでその土地・エリアにこだわるのか、それよりも中庭付きの間取りにこだわるのか、家づくりについての優先順位を明確にすることが大切です。

熱や湿気が溜まり、虫が発生しやすくなる

最後に、壁に囲まれている中庭は排水対策や湿気対策が欠かせません。中庭に排水機能をつけていないと、雨などが溜まって水溜りになり、そこから湿気が発生し、蚊などの虫が寄り付きやすくなってしまいます。「せっかく中庭をつくったのに、窓を開けるたびに湿気と虫が室内に入ってくる」といった事態にならないように、中庭を作る場合は給排水設備を設置すること、そのための初期費用と維持費を含めて兼用しましょう。

中庭を設計する際のポイント

居住スペースや生活動線に考慮する

中庭のある家の間取りを決める時には、室内で生活するのに十分なスペースを確保できるか、また中庭を作っても家事などの日常生活に支障が出ないかを入念に考える必要があります。間取りを考えるときには、依頼先の建設業者に相談してプロの意見を参考にするのはもちろん、実際に住宅展示場に足を運ぶのもおすすめです。中庭付きのモデルルームがあれば、それを手本とすることで自分の家の間取りも考えやすくなります。

砂利や人工芝を敷いてメンテナンスコストを削減する

中庭は、雑草処理など日頃の手入れが必要です。最も簡単な雑草対策としては、防草シートを敷いた上に砂利を敷くことが挙げられます。さらに見栄えの良さを追求する場合は、人工芝も検討してはどうでしょうか。人工芝は砂利に比べると初期費用がかかりますが、10年ほどは状態をキープできます。中長期的に維持費や手間隙を抑えたい人であれば、人工芝を敷くのがおすすめです。

排水場所を確保し、中庭に面する窓のサイズや配置も気をつける

忘れてはならないのが排水設備です。特に四方を完全に囲い込む「ロの字型」の中庭の場合、排水設備をつけておかないと雨が中庭に溜まってしまうため危険です。家の外へ繋がる排水管を設置できるよう慎重に設計するのはもちろん、中庭の床材にも水はけの良い素材を使いましょう。実際に住み始めた後、こまめに中庭を手入れすることも大切です。

まとめ

中庭は家全体に太陽の明るさや風通しを与え、周囲を気にせずリラックスできるプライベート空間です。そんな中庭作りで失敗しないためには、プロの視点からその土地に合わせた設計・施工をすることが不可欠です。中庭付きの注文住宅を検討中の方は、中庭施工の実績を豊富に持つハウスメーカーや、提案力に定評のある建設業者を選びましょう。

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